ルーターどれが良いのかな?と思った時にまずよくわからないのが、「通信モード」ですね。
WiMAXには通信モードが3つあります。
- ノーリミットモード
- ハイスピードモード
- ハイスピードプラスエリアモード
それぞれの特徴はこんな感じ、
これだけじゃよくわからないと思うのでそれぞれのモードについて分かりやすく解説していきます。
目次
ノーリミットモード
このモードは、旧WiMAX回線のみで使えるモードで、いくらデータ通信を行っても通信容量の制限がなく無制限にそして速度の制限もなく使うことができるモードです。
最大速度40Mbpsで実測値でもインターネットがしっかり使える速度でした。
「めっちゃいいじゃない」と思いますよね。
そうですめちゃくちゃいいモードなのです。WiMAXはこのノーリミットモードを引っさげて無線通信インターネット界に乗り込み、席巻していきました。
でもそれはもう昔の話、WiMAXというサービスは次の次世代サービスWiMAX2+への移行しました。
2018年3月に完全にWiMAX2+へ移行しWiMAXは無くなりました。
ちなみに、2018年3月までの移行期には、ノーリミットモードの速度は40Mbpsから13.3Mbpsまで引き下げられていました。しょうがないですね。同じサービスがずっと続くわけはないのです。栄枯盛衰なむなむです。
ハイスピードモード
現在主流になっているのがWiMAX2+です。
そのWiMAX2+の主流回線がWiMAX2+ハイスピードモードです。現在絶賛エリア拡大中(2019年2月20日現在)です。
このモードは最大440MbpsとWiMAXに比べると超々速くなっています。ただWiMAXノーリミットモードでも普通にインターネット使えていたことを考えると、そこまで速くしなくても良いんじゃ…という感想も無きにしもあらずです。
まあでも速くなるのは嬉しいですね。
ただし一つ注意しなければいけないのが、3日10GB制限です。この制限は3日で10GB以上通信をすると、10GBに到達したその翌日の18時から夜中の2時までにかけての8時間、通信速度が実測値で1Mbpsほどになってしまうというもの。
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昼間に外でWiMAXを使う用途のビジネスマンなどは実質制限なしで使えるようなものですね。
また、そもそもライト~中間ユーザーなら3日で10GB使ってしまうこともほとんどないでしょう。
この制限で厳しいのはインターネットヘビーユーザーです。
そういう人はおとなしく光回線を使うのが賢明な判断でしょう。
これからWiMAXというサービスを契約する人は選択肢がWiMAX2+になっています。UQWiMAXも販売を代理しているプロバイダもWiMAX2+で大きなキャンペーンを行っています。
↓はプロバイダ比較になります。どのプロバイダがよいか判断する材料として使ってください。
WiMAX2+で絶対失敗しないためのプロバイダ・キャンペーン・料金比較完全版
今からWiMAXを始める人はこのWiMAX2+ハイスピードモードを主回線として用いてインターネットをすることになります。
ハイスピードプラスエリアモード
このモードはいわゆる補助回線です。
WiMAX2+のエリアについてはこちらを参照してほしいのですが、WiMAX2+ハイスピードモードでは都心部以外はまだ十分でないエリアが存在します。
WiMAX2+のエリアの確認方法の解説はこちら。
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WiMAX2+のエリア外に行ってしまったら通信はできなくなっていしまいます。
そういう時に利用するのが、このハイスピードプラスエリアモードです。
このモードで利用する回線は安心と信頼のスマホ回線「au 4G LTE」です。WiMAX2+の提供元である「UQ WiMAX」はauの運営をおこなう「KDDI」のグループ会社です。なのでWiMAX2+でau回線が使えるのです。
「au 4G LTE」はauの回線でも一番エリアが広くつながりやすい回線です。
速度もスマホ利用者の同じ速さで使い勝手が良く、補助回線としては持って来いです。
ただし、2つ欠点があって、それは
- このモードを利用した月は別途1000円程度料金がかかる
- このモードで月7GB以上データ通信をおこなうと、ハイスピードモード、プラスエリアモードどちらのモードでも速度制限がかかり128Kbpsという超低速回線になってしまう
というものです。
仕方ないっちゃ仕方ないですね。auの回線タダで使えるわけもないですから。
でも7GB以上使用してしまうと、ハイスピードモード(WiMAX2+回線)でも速度制限がかかってしまうというのはちょっとひどすぎるんじゃないですかね…
ただハイスピードモードが使えないエリアで補助回線として使っただけなのに主回線まで影響を受けるなんて…
モードをハイスピードモードから切り替えるだけで、利用したことになり料金がかかるので、下手にモード切替をしないようにしましょう。また、WiMAX2+がつながるところでも、ハイスピードプラスエリアモードにしたまま通信をしないようにしましょう。
どうしても必要なときだけ使うようにしましょう。そういう場合の補助回線です。
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【追記】
ハイスピードプラスエリアモードを使いすぎないようにセイフティー機能がついているWiMAXのルーターがあります。
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補助回線にWiMAXを利用する機種もある
ハイスピードエリアモードに対応していないルーターではWiMAXの回線を補助回線として利用しています。
WiMAXはWiMAX2+よりも先に登場して、日本全国の基地局の設置を終えています。エリアはWiMAX2+よりも広いのです。
なのでWiMAX2+でつながらない場所では自動的にWiMAX回線に切り替えてそのままインターネットができます。
こちらの補助回線は料金がかからないので安心です。
その代わり、au 4G LTEにはエリアの広さではかなわない(それでも十分に広いが)です。
あくまでWiMAX2+の設備が全国にすみずみまで広がるまでのつなぎ的なものだと思ってください。
ただ、WiMAX回線でもハイスピードモードを使っていることと同じように判断されるので、使い過ぎると3日10GB制限には引っかかります。
現在WiMAX2+を契約した場合に手に入るルーターでは旧WiMAX回線は対応していません。
2018年3月の「WiMAXからWiMAX2+への完全移行」を境に、現行機種のルーターの対応回線は「WiMAX2+回線」と「au 4G LTE回線」の2つに統一されました。
モードでいうとハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの2つです。
どのルーターを選ぶべき?
難しいところです。通信モードだけで選ぶべきでもないです。
操作性や補助回線、バッテリー持ちなど考慮すべき項目は他にもあるので自分がどのようにWiMAXを利用するのかが一番重要です。
そういう観点でこちらの記事
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を読んでいただければ、きっと目当てのルーターを選び出すことができるでしょう。
また、WiMAX2+の通信方式についても補足記事があるのでこちらを読んでいただければ、より、ルーター選びの参考になります。
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ぜひ自分にあったルーターを選択して失敗のないWiMAX生活にしましょう。
「WiMAXの通信モードについて知れば、一番良いルーターを選択できる!」まとめ
WiMAXの3つの通信モードについて紹介解説しました。
現在は「WiMAX2+ハイスピードモード」が通常の回線になるのでそれを踏まえた上でルーター選びをしましょう。
新しいルーターが登場する周期はスマホやパソコンなどと違い、長いです。なのでその時一番良いなと思ったルーターを長く使うことになります。
ぜひとも自分に合うルーターをじっくり選んでいただけたらと思います。