WX05の後継機である「WX06」。2020年1月30日にNECプラットフォームズから発売されました。
WX05から1年以上経って登場ということでどのような進化をしているのでしょうか?
この記事では「WX06」がおすすめ機種といえるかどうか現行機種であるWX05やW06と比較して、WX06の新機能やスペックなどをまとめました。
目次
新モデル「WX06」と前モデル「WX05」の比較|何が変わったか?
「WX06」と「WX05」のスペック比較
表が横幅に収まりきらない場合、横にスクロールできます
機種名 | WX06 | WX05 |
デザイン | ![]() |
![]() |
発売日 | 2020/1 | 2018/11 |
重さ | 127g | 128g |
大きさ | W111 ×H62 ×D13.3mm | W111 ×H62 ×D13.3mm |
SIM サイズ |
Nano Ic | Nano Ic |
下り最大通信速度 | 440Mbps | 440Mbps |
上り最大通信速度 | 75Mbps | 75Mbps |
WiMAX2+ | ○ | ○ |
au4GLTE | ○ | ○ |
最大連続通信時間 | 8時間20分 (おまかせ一括設定:通信速度を優先) |
8時間10分 (おまかせ一括設定:通信速度を優先) |
14時間 (おまかせ一括設定:バッテリー持ちを優先) |
14時間 (おまかせ一括設定:バッテリー持ちを優先) |
|
8時間 (au 4G LTE) |
8時間 (au 4G LTE) |
|
最大連続待受時間 | 700時間 | 700時間 |
バッテリー容量 | 3,200mAh (取り外し可能) |
3,200mAh (取り外し可能) |
通信技術 | 4×4MIMO/CA | 4×4MIMO/CA |
Wi-Fi対応規格 | IEEE802.11 ac/n/a/g/b | IEEE802.11 ac/n/a/g/b |
Bluetooth接続 | ○ | ○ |
タッチ パネル |
○ | ○ |
最大接続台数 |
16台(Wi-Fi) | 10台(Wi-Fi) |
3台 (Bluetooth) |
3台 (Bluetooth) |
|
メーカー | NECプラットフォームズ | NECプラットフォームズ |
スペックの違いはほぼない
実はWX06は前機種のWX05からスペック(性能)的な向上は殆どありません。
WX06が進化したのは機能的な部分です。
違いは機能の追加
WX06では前機種のWX05には無かった以下の新機能が追加されました。
- WiFiの2.4GHzと5GHzが同時使用
- ハンドステアリング
- QRコードによる簡単WiFi接続
WX06の新機能の紹介
WiFiの2.4GHzと5GHzが同時使用可能になり、接続台数も16台に
これまでのWiMAXルーターではWiFiの周波数帯は1つしか選ぶことができませんでした。
そのせいで、ルーターへ接続できる通信機器の台数にも制限がありました。
WX06ではWiMAX端末が持つ2つの周波数帯を同時に利用可能になり、接続台数が2倍の16台になりました。
- 2.4GHz帯は壁などに干渉されづらく電波が遠くまで届くため、接続が安定します。その代わりに速度が比較的緩やかです。電子レンジなど多くの電化製品と同じ周波数帯で同時に利用すると干渉しやすいという欠点があります。
- 5GHz帯は干渉しやすく(といっても家で使う分には問題ない)、通信距離が長くなると電波が弱くなります。その代わりに速度は2.4GHz帯よりも高速です。ルーター以外では使われない周波数帯のため電波の干渉の心配がない。
このように2つの周波数帯にはどちらもメリット・デメリットがあり、今までのWiMAXルーターでは同時使用ができないため、理想的な接続ができませんでした。
しかし、WX06で同時に利用できるようになり、ルーターの近くにあるものは5GHz帯で家の中で持ち歩くスマホなどは2.4GHz帯でといったように通信機器によって最適な周波数帯を使い分けて接続することができるようになりました。
ハンドステアリング
WX06には自動的に最適な周波数を選択する「ハンドステアリング」という機能が新しく搭載されました。
WiMAXのWiFiは2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯を選ぶことができます。
その場の環境によって2.4GHzと5GHzの繋がりやすさは異なるので、今までは手動で繋がりやすい方を選んで接続する必要がありました。
繋がりにくい方を選んで通信していると、不意に接続が切れて不便でした。
ハンドステアリング機能では、自動で繋がりやすい方の周波数帯を選んで接続してくれるのでこういった心配もなく快適にインターネット通信ができます。
この機能は前機種のWX05にはなかった機能です。
QRコードスキャンでWiFi接続が簡単に
初めてスマホなどをWiMAXのWiFiに接続する際、これまでのWiMAXルーターではSSIDとパスワードを入力して接続するのが一般的でした。
この方法は文字入力するのが面倒なのが欠点でした。
WX06ではルーターの画面に表示されるQRコードを読み取るだけでWiFi接続が完了するので入力の手間が大幅に省けます。
友人や家族、仕事仲間などに一時的にWiMAXルーターのWiFiを貸して上げる際も面倒な入力を避けることができ、非常にスムーズで便利です。
その他WX06のおすすめ機能
様々な情報がひと目で分かるホーム画面
これまでのWiMAXルーターにもこのように各種情報がホーム画面に表示されていましたが、WX06でもその機能は引き継がれています。
WX06では3日間のデーター通信量とハイスピードプラスエリアモードの月間通信量が数字とグラフで表示され、上限までどれくらいかがひと目で分かるため便利です。
WiMAXではデータ通信量の上限に達してしまうと、通信速度が制限されてしまうため、使いすぎを防ぐ意味でもあると嬉しい機能です。
クレードルでWiFi通信を強化
WX05から引き継がれた機能で、WX06でもクレードルにルーターを接続することでWiFiの通信能力を向上させることができます。
クレードルについては→クレードルって何?WiMAXの充電器?機能やメリットをまとめました
WX06では4本に拡張されたWウイングアンテナによって、クレードルを使わないときと比べて通信速度が約60%向上します。
家において使うときは充電スタンドにもなり、WiFiの通信性能もアップするためWX06ではクレードルの購入を検討したほうが良いでしょう。
人気機種「W06」と新機種「WX06」の比較|おすすめできる機種かどうか?
現在WiMAXで一番人気な機種はW06というルーターです。
WX06はW06と比較しておすすめの機種と言えるのでしょうか?
WX06とW06の比較をしてみましょう。
WX06とW06のスペック比較
表が横幅に収まりきらない場合、横にスクロールできます
機種名 | WX06 | W06 |
デザイン | ![]() |
![]() |
発売日 | 2020/1 | 2019/1 |
重さ | 127g | 125g |
大きさ | W111 ×H62 ×D13.3mm | W128 ×H64 ×D11.9mm |
SIM サイズ |
Nano Ic | Nano Ic |
下り最大通信速度 | 440Mbps | 558Mbps (LTE使用時867Mbps) |
上り最大通信速度 | 75Mbps | 75Mbps |
WiMAX2+ | ○ | ○ |
au4GLTE | ○ | ○ |
最大連続通信時間 | 8時間20分 (おまかせ一括設定:通信速度を優先) |
7時間10分 (ハイパフォーマンス) |
14時間 (おまかせ一括設定:バッテリー持ちを優先) |
11時間40分 (バッテリーセーブ) |
|
8時間 (au 4G LTE) |
10時間 (au 4G LTE) |
|
最大連続待受時間 | 700時間 | 800時間 |
バッテリー容量 | 3,200mAh (取り外し可能) |
3,000mAh (取り外し可能) |
通信技術 | 4×4MIMO/CA | 4×4MIMO/CA |
Wi-Fi対応規格 | IEEE802.11 ac/n/a/g/b | IEEE802.11 ac/n/a/g/b |
Bluetooth接続 | ○ | ○ |
タッチ パネル |
○ | ○ |
最大接続台数 |
16台(Wi-Fi) | 16台(Wi-Fi) |
3台 (Bluetooth) |
3台 (Bluetooth) |
|
メーカー | NECプラットフォームズ | HUAWEI |
WX06とW06の最大の違いは「速度」と「バッテリー持ち」
速度について
WX06とW06では通信速度が異なります。W06のほうが通信速度が速いです。
インターネットの通信には下り(ダウンロード)と上り(アップロード)がありますが、WX06とW06で異なるのは下りの速度だけです。
カタログスペックではWX06が440Mbps、W06が558Mbpsと118Mbpsの違いがあります。
また、W06ではハイスピードプラスエリアモード時に一部のエリアで速度が867Mbpsまで向上します。
こう聞くとW06のほうがとても速いように思えますが、実際の利用では通信速度の違いはほとんどありません。
実測ではどちらも遅くて5Mbpsほどで速くても100Mbpsぐらいまでしか出ません。
同じ環境で測定すればWX06もW06も同じぐらいの数値になります。
インターネットの速度は10Mbpsぐらいあれば、それ以上速度が向上しても体感ではほぼ変化を感じません。
それは基本的にインターネット上にあるコンテンツを楽しむのにそれほど速度は必要ないからです。
そのためいくら速度が速くてもあまり意味がないです。
WX06とW06の通信速度の違いは、実際の利用で考えるとほぼないと言って良いでしょう。
バッテリー持ちについて
バッテリーについてはWX06とW06では結構違います。
WX06はW06に比べてモードにもよりますが、1~3時間ほどバッテリーが長持ちします。
バッテリー持ちは通信速度と違って明確に違いが体感できるので、この点に関してはWX06のほうが優秀です。
出張や旅行、外出時にモバイルバッテリーを持ち運ぶことでバッテリー持ちの長さはカバーできますが、その分荷物が多くなるため、ルーター本体のバッテリー持ちが良いというのはそれだけで利点と言えるでしょう。
速度とバッテリー持ち以外の違いはほとんど気にしなくていい
WiMAXのルーターで一番重要なのは通信速度とバッテリー持ちです。
それ以外の機能は正直なところほとんど出番がなく、比較する際に無視しても良いレベルです。
それぞれのルーターに良いところはいくつもありますが、ルーター選びで重視ほどのものではありません。
ただ、ルーターの見た目やデザインに関しては人それぞれ好みがあるので速度やバッテリー持ちが満足できるなら、デザインを重視したほうが良いです。
結局WX06はおすすめできる機種か?
WX06はおすすめのルーターかどうかですが、通信速度には全く問題なく、バッテリー持ちは全WiMAXルーター中1位と優秀です。
WX06はWiMAXルーターの中で特におすすめできる機種です。
WX06を選んでも後悔しないでしょう。
より詳しいルーターの比較はこちら↓
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WiMAXルーター最新機種比較!2020年おすすめ端末はWX06,W06,WX05の内どれ?
WiMAX(ワイマックス)・WiMAX2+のルーターはどれを選んだらいいのでしょうか? 通信速度が速ければいいのか?バッテリー容量がたくさんあればいいのか? 公式のページやプロバイダの機種紹介を見ても ...
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WX06を購入するのにおすすめのプロバイダ
ここまでWX06と従来の機種との比較を行い、WX06がどういう機種か紹介しました。
ではおすすめルーターである「WX06」をお得に契約するにはどうしたらよいでしょうか?
ここからはプロバイダのお得な契約方法とその手順を解説します。
1.プロバイダを選ぶ前にプランを選ぼう
お得なプロバイダと契約するにはまず、WiMAXのプランを選びましょう。
迷ったらギガ放題プランがおすすめです。
WiMAXの2つプラン概要
WiMAXのプランには大きく分けて、
- ひと月のデータ使用量が7GBまでのプラン(ここでは分かりやすく「7GBプラン」と呼びます)
- ひと月のデータ使用量が無制限の「ギガ放題プラン」
の2つのプランがあります。
WiMAXの契約は「ギガ放題プラン」にすべし
- 7GBプラン:データ使用量が月間7GBを超えると128kbpsの速度制限がある
- ギガ放題プラン:データ使用量の月間制限がないため、制限を気にせずインターネットを利用できる
「7GBプラン」は料金に比べて使えるデータ量が少なくコスパがとても悪いです。
現在のWiMAX利用者の90%以上が「ギガ放題プラン」を選んでいます。
「7GBプラン」の月額料金は3,696円で「ギガ放題プラン」は4,383円ですが、「ギガ放題プラン」の場合多くのプロバイダが割引キャンペーンやキャッシュバックキャンペーンを行っており、実質料金・価格は3,300円程になります。
「7GBプラン」もキャンペーンにより安くなるプロバイダが多く実質料金は2,800円程になりますが、それでも7GBしか使えないのは容量無制限の「ギガ放題プラン」に比べるとコストパフォーマンスが悪いと言わざるおえません。
データ使用量が無制限の「ギガ放題プラン」の方が圧倒的にコスパが良いです。
WiMAXを契約するならギガ放題プランにするべきです。
2.プロバイダを選ぶ比較ポイントを知る
よいプロバイダを選ぶのに重要なポイントは以下の3点。
- WiMAXの実質料金・価格(キャッシュバック込み)の安さ
- プロバイダの信頼性
どうせWiMAXを使うなら、なるべく安い方が良いですよね。
ですが、その「安い」というのはすこしからくりがあって、以下で記述したように最安だけに注目してプロバイダを選んだら後悔する可能性があります。
そのため、できる限り失敗しない・損しない(プロバイダの信頼性)ことも重要になってきます。
3.おすすめのプロバイダ1選
現在おすすめなプロバイダはBroad WiMAXです。
なぜBroad WiMAXがおすすめなのかと言うと、一言でいえば「料金体系がシンプルで失敗しづらい」からです。
WiMAXに限らずインターネット回線系の契約ってキャッシュバックがあるのが基本ですよね。
ですが、キャッシュバックって受け取りにくくて、忘れてしまい、多くの人が取得できてないって知ってました?
参考:WiMAX2+のキャッシュバックが0円に!?お得そうなプロバイダには注意が必要!
現実的に20~30%の人しかキャッシュバックをもらえていない事実があります。
そのため多くの人は高い月額料金でWiMAXを使っているのです。
ところが、Broad WiMAXはキャッシュバックが0円なんです。
その代わりに月額料金が大幅に割引されていて、キャッシュバックのあるプロバイダとほぼ同等の安さで使えてしまうんです。
月額料金割引なのでキャッシュバックのように受け取れず高い料金を払い続けるという心配もありません。
何もしなくても、必ず誰でも割引された料金・価格でWiMAXを使い続けられます。
また、Broad WiMAX以外にもこういった月額料金割引に特化したWiMAXプロバイダは存在しますが、その中でも実質月額料金が安く、即日発送、当日受け取り(一部地域)などの料金以外のサービスが充実しているBroad WiMAXが一番おすすめです。
こういう意味で現在WiMAXプロバイダの中でBroad WiMAXが最もおすすめのプロバイダなのです。
4.WiMAXプロバイダの実質料金・価格を比較
参考までに、月額料金ともらえるキャッシュバックを考慮した、プロバイダ毎の料金の総額と1ヶ月の実質価格を表にして紹介します。
順位 | 1ヶ月の実質料金・価格 | |
---|---|---|
ギガ放題 | 通常プラン | |
1位:GMOとくとくBB![]() ![]() ![]() |
3,296円 (3年総額:121,965円) |
2,645円 (3年総額:97,874円) |
2位:JP WiMAX![]() ![]() |
3,329円 (3年総額:123,200円) |
ー |
3位:Smafi WiMAX![]() ![]() ![]() |
3,492円 (3年総額:129,240円) |
ー |
4位:Broad WiMAX![]() ![]() |
3,513円 (3年総額:129,989円) |
2,689円 (3年総額:99,499円) |
5位:カシモWIMAX![]() ![]() |
3,523円 (3年総額:130,368円) |
2,923円 (3年総額:108,168円) |
6位:hi-ho WiMAX![]() ![]() ![]() |
3,610円 (3年総額:133,570円) |
ー |
7位:カシモWIMAX![]() ![]() |
3,623円 (3年総額:134,048円) |
3,022円 (3年総額:111,848円) |
8位:DTI WiMAX2+![]() ![]() |
3,630円 (3年総額:134,315円) |
3,500円 (3年総額:129,500円) |
9位:hi-ho WiMAX![]() ![]() ![]() |
3,806円 (3年総額:140,850円) |
ー |
10位:novas WiMAX | 3,807円 (3年総額:140,880円) |
3,501円 (3年総額:129,564円) |
11位:So-net WiMAX2+![]() ![]() ![]() |
3,936円 (3年総額:145,656円) |
3,298円 (3年総額:122,040円) |
12位:@nifty WiMAX | 3,997円 (3年総額:147,900円) |
3,570円 (3年総額:132,120円) |
13位:BIGLOBE WiMAX 2+![]() ![]() ![]() |
4,121円 (3年総額:152,480円) |
ー |
14位:UQ WiMAX![]() ![]() ![]() |
4,243円 (3年総額:157,008円) |
3,696円 (3年総額:136,752円) |

詳しい料金やキャッシュバックは絶対に失敗しないWiMAXプロバイダ比較とおすすめ3選を参照してください。
安さだけで見たらBroad WiMAXよりも安いプロバイダがありますが、どのプロバイダもどちらもキャッシュバックキャンペーン有りでの実質月額料金です。
上記の通り、キャッシュバックには注意が必要です。
結論:「WX06」をお得に契約するなら
ギガ放題プランで「
Broad WiMAX
ただし、キャッシュバックで選ぶなら「
GMOとくとくBB
Broad WiMAXの契約レポート・体験談、ルーターの紹介もあります
Broad WiMAXで契約した時の体験談をまとめた記事があります。
最新機種のWX06のレポートではありませんが、ルーターが異なるだけでプロバイダに対する感想や評価はそのままです。
ルーター選び、プロバイダ選びの参考にしてください。
Broad WiMAXでWX03を契約した時のレポート
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Broad WiMAXを実際に契約して使ってみた感想、レビュー、オプション解約手順
Broad WiMAXはキャッシュバックがないかわりに月額料金がとても安いWiMAXプロバイダです。 基本的に契約から1年以上経たないと貰えないキャッシュバックは手続きや覚えていることが面倒なので、B ...
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Broad WiMAXサービス内容の詳細:「Broad WiMAX」サービス内容・キャンペーン情報
とくとくBB
とくとくBBのサービス内容の詳細:「GMOとくとくBB」サービス内容・キャンペーン情報